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海外に送るにもにっちもさっちも
2022.04.26
周囲の方々から
【中古車相場が高騰して笑いが止まらんだろう】
【円安で貿易収支が右肩あがりだろう】
などと毎日のように聞かれます。
そんな単純にはいかないんですよ。
確かに今は【物】が少ないので、
それを取り合うオークションなどでは価格は高騰してます。
半導体不足、各国のロックダウンによる工場閉鎖、
原油価格の高騰などの複合的問題で新車の製造が極端に減り、
各メーカーが対応に追われているのは周知の事実ですね。
当然、新車が納められないことには下取車や買取車が発生しない為、
中古車や解体車も発生しません。
まずこの時点で【物】は以前よりも随分と減ります。
待ちきれないユーザーが新車に近い高年式車を狙うので
更に減ります。
減ると取り合いになるので相場は上がります。
ただ、一時高く売れたとしても、
次の仕入れ時には上がり切った相場でということになるので結局一緒ですね。
円安も一緒です。
一時儲かったように見えて、
繰り返し物を送っていれば、次の円高時に換金すれば結局は同じなんですよ。
更にはウクライナ侵攻ばかりが報道されていますが、
アフガニスタンのタリバンの問題もコロナもなにひとつ落ち着いていません。
それらにより原油が高騰し、
リスクとコスト高によって船便が一気に倍以上に跳ね上がりました。
近場ならまだしも中東のパキスタンに送るにはこれが一番キツい。
様子見で、港に車を置いたままにしていると置き賃がかさむという始末。
既に年内の修復は見込めないだろうと諦めてはいますが、
問題は以前のように戻るのか、
はたまた長引いた挙句にもっと酷い事態に陥るのか。
明るい話題は海外で活躍する日本人アスリートと佐々木郎希君の話しくらいですね
という話しです。